レース後半には雨の心配されるモビリティリゾートもてぎ。厚い雲と強い日差しが交互に訪れ、チームと牧野、太田の両ドライバーは、スタートぎりぎりまでセッティングと戦略について検討を重ねる。
最前列2番グリッドからスタートの太田選手は危なげないスタートでポジションキープ。牧野選手は抜群の蹴り出しで2番手太田選手に並んで1コーナーへ。太田選手2番手、牧野選手3番手でオープニングラップを周回すると、首位を走る山下選手との差をじりじりと詰めてゆく。
タイヤ交換ウィンドウがオープンになる10周目、チームは山下選手のペースに付合わされる状態の太田選手をピットに呼びタイヤ交換、コースへ送り出すと、太田選手は毎ラップベストタイムを記録するハイペースでステイアウト組とのタイム差を締めてゆく。
牧野選手は後半の追上を目指し22周目を終えたところでピットイン。3番手でコースに戻った牧野選手は大湯選手を攻略して2番手へ。ここから首位太田選手と牧野選手のチームメイト対決が始まる。
フレッシュタイヤを生かした牧野選手は、太田選手との差をぐんぐんと詰め、残り2周となった35周目からお互い引かないチームメイト同士のクリーンバトルが随所で展開される。その翌36周目の90度コーナー、ポジションを守っていた太田選手にトラブルが発生しコースアウト。リタイアをとなってしまう。代わってトップに立った牧野選手は今シーズン2勝目を飾り、ドライバーランキングは首位から5ポイント差の2位に浮上した。